広島安部友裕内野手(30)は増額更改に、三塁定位置奪取での恩返しを誓った。

今季は打撃不振と持病の腰痛の影響もあり、三塁手のレギュラーを確保できなかった。「一言で言うと不完全燃焼。気がつけば終わっていた」。キャリアハイの8本塁打も、打率は2割5分4厘。それでも開幕戦の決勝弾や7月23日中日戦のサヨナラ弾など、インパクトに残る働きが評価された。「ダウンされるのかな」と覚悟した来季年俸は、200万円増の4300万円(金額は推定)で更改した。

秋季キャンプメンバーから外れて個別メニューに取り組み、三重・津市のクリニックで体の使い方を見つめ直したことで腰への不安もなくなった。「来年こそはと、そう言っているだけでは終わってしまう」。メヒアや再挑戦中の西川らライバルがいる三塁奪取へ、「打率3割、得点圏打率3割2分、打点60は欲しい」と具体的な数字を掲げた。