エースキラーが千賀打ち! ソフトバンクから国内FA権を行使しロッテに移籍した福田秀平外野手(30)が15日、千葉市のホテルで入団会見。3月20日(ペイペイドーム)の開幕で戦う古巣に対抗する意気込みを語った。

宣言残留を認めていたソフトバンクを含め、6球団が獲得に乗り出した末にロッテ入りを決めた男は、出来高含め4年総額6億円で契約。背番号は楽天へ移籍の鈴木大地がつけていた7に決まった。

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福田は静かに、はっきり闘志を燃やした。来季開幕戦の相手は古巣ソフトバンク。「球場に行った時に感じることはあると思いますが、やるしかない。千葉ロッテのために頑張っていきたい。僕自身出て行く時にはすごく覚悟して来たつもり」と表情を引き締めた。13年を過ごした福岡で、新たなスタートを切る。

数々のエースを攻略してきた「エースキラー」の異名をとる。日本ハム・ダルビッシュ(現カブス)から11打数4安打、大谷(エンゼルス)からは19打数4安打ながら2本塁打を記録。今季に限っても楽天則本昂から3打数3安打、オリックス山本から2打数2安打を放った。「意識したことはないが、またエースキラーと言ってもらえるように、千賀を打てるように頑張っていきたい」。古巣のエースに照準を合わせた。

強肩捕手「甲斐キャノン」からも盗塁を決める。これまで紅白戦では成功1、失敗1の成功率5割だ。移籍前最後に会った際には「『次会う時は敵ですね』と言われた。いろいろ駆け引きは始まっているので、甲斐から盗塁をできるようにしたい」。来季目標に30盗塁を掲げる。達成のためにも旧友から盗塁を決める。

これまでスーパーサブに甘んじたが、もう違う。井口監督は「福田2番構想」を掲げる。福田は「野球選手として、まず規定打席を目指してやっていきたい」と未経験の規定打席到達を狙う。「来季は井口監督を胴上げし、優勝するために僕自身できることを精いっぱいやっていきたい」。新天地でさらなる活躍を誓った。【久永壮真】

◆福田のエース打ち 今季は則本昂(楽天)から3打数3安打、山本(オリックス)から1本塁打含む2打数2安打、交流戦では菅野(巨人)から先頭打者弾を放ち「エースキラー」ぶりを発揮した。過去にはダルビッシュ(日本ハム=現カブス)に対して11打数4安打、打率3割6分4厘の高打率。16、17年は大谷(日本ハム=現エンゼルス)から2年続けて本塁打。18年は岸(楽天)涌井(ロッテ)から代打本塁打など好投手からの1発も目立つ。