阪神OBの赤星憲広氏(43=野球解説者)が21日、甲子園球場で行われた甲子園歴史館特別企画のトークショーで今季の阪神を振り返った。

司会者の「今年の阪神に点数を付けるなら」という問いからスタート。これには「80点。めちゃくちゃ高いです。去年最下位から3位ですよ。すごいと思う」と、怒濤(どとう)の6連勝でCS進出を決めるなど、矢野阪神が見せた執念を称賛した。

今季MVPには近本、梅野、島本と3選手から悩み抜いた末に梅野を選出。「扇の要としてしっかりしてくれた。骨折しながら出てくれたりね。梅野なくしてはという感じになっている」と評価。

リーグ新人最多記録を更新する159安打を放った近本には「3割2分、10本、50盗塁」の高い数字を要望。「強い打球も打てる。併殺打が少ないのも武器だし。それくらいの数字残してほしい。2年目のジンクスって言われるけど、上回れるかどうか。彼はいろいろな人から話を聞いて自分のものにしようとする。良いときも悪いときもあるだろうけど、乗り越えてくれると思う」と、努力家ルーキーに期待を寄せた。