漫才コンクール「M-1グランプリ」の19年王者・ミルクボーイが、ロッテ浦和寮でものまねを披露していたことが26日、明らかになった。

16年に発売された球団公認DVD付きファンブック内の企画「突撃!! マリーンズ寮」で、当時新人だった平沢らに披露した。この縁に着目した河合オーナー代行兼社長は「当時はウケなかったらしいので、ぜひリベンジをしてもらいたい。どんなプランか期待します」。球団は早速、始球式や球場でのネタ披露を検討し始めた。

当初の予定は、雑誌の企画でミルクボーイがインタビュアーを務めるだけだった。梶原広報の思いつきで、若手が集まる食堂に連れて行かれると、球団OBでもちネタにしていた里崎智也氏のものまねを要求された。爆笑を起こすことはできなかったという。現場に居合わせた二木は「覚えてますよ。あの時はちょっとスベってましたけど、また見たいです」と話した。

若い選手たちが笑いについていけなかったのか、ミルクボーイがまだ発展途中だったのか。今となっては定かでない。ただ同企画にミルクボーイが選ばれた理由は「里崎のものまねをしていたから」と「忙しくなさそうだったから」だった。そんな苦労人が「○○やないか」ネタで爆笑をかっさらい、時の人となった。梶原広報は「佐々木朗希を始めとした若手には、ミルクボーイのように粘り強く努力することで大成して欲しい」と言った。「毎年優勝争いしとるらしいで」。「ロッテやないか!」と言われる集団になることを期待した。【久永壮真】