中日のドラフト5位岡林勇希投手(17=菰野)が、本来は左投げだったと明かした。右投げの投手と左打ちの外野手として二刀流に挑戦中だが「もし右で投げられなくなったら左でも」と投げても二刀流にまんざらでもない様子。身体能力が高く、自主トレで評価を上げている将来有望の17歳は多くの可能性を秘めている。

「小学校2年生の時に右投げに変えました。もともと左ききで字を書くのは右に直しましたが、絵は左です。所属した野球チームに左投げの選手が多く、ポジションの関係とかあって」と珍しい右投げ転向のきっかけを説明した。

ナゴヤ球場で行われている新人合同自主トレでは高校通算21発の長打力と50メートル5秒8の脚力を生かすため、主に石川昂ら野手メンバーとメニューをこなしている。「まだどちらか専念しろと言われていないので両方やっています」と投打二刀流への思いは捨てていない。

17日に行われるスタッフ会議で投手、野手いずれかに専念しての育成方針が確定する可能性はあるが、最速153キロの右に加えて左でも投げられるとなれば「刀」の選択肢はさらに増える。「左で投げていたらどうなっていたんでしょうね。今でも40メートルくらいなら普通に投げられます」と多才なルーキーは笑顔で結んだ。【安藤宏樹】