プロ野球・ソフトバンクホークスは地元福岡に根ざし、常勝軍団に上り詰めた。球団もダイエーからソフトバンクへと地元密着を掲げ、選手も九州の金の卵を発掘し育ててきた。

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ソフトバンクに新たにコーチ陣に加わった平石洋介1軍打撃兼野手総合コーチ（39）と森山良二1軍投手コーチ（56）も、ともに九州出身だ。平石コーチは大分、森山コーチは福岡。平石コーチは大分・杵築市出身で、中学から大阪に移住した。「野球留学で関西（PL学園）に行き、それから宮城にいったが、また九州に帰ってこれた。まるで想像していなかったのでうれしいです」とソフトバンク入団に感慨深げだった。

森山コーチは福岡大大濠時代では剛速球投手としてその名を全国に響かせていた。西武に入団し楽天などを経て福岡に戻ってきた。「まさかという気持ちですが、また新たに頑張りたいという気持ちは強いですよ」。リーグ屈指の投手陣をあやつる存在として、九州の魂を注入するつもりだ。

工藤監督は愛知出身だが、選手時代にホークスに在籍していた。コーチ陣にもホークスOBも多く、福岡で選手として育った経験は、確実に九州に根づいたチームの選手に注がれていく。

◆平石洋介（ひらいし・ようすけ）1980年（昭55）4月23日、大分県生まれ。PL学園－同大－トヨタ自動車を経て、04年ドラフト7巡目で楽天入団。11年現役引退。12年から育成コーチなどを務め、18年はリーグ途中で監督代行。19年は監督でリーグ3位。19年11月からソフトバンク1軍打撃兼野手総合コーチに就任。左投げ左打ち。

◆森山良二（もりやま・りょうじ）1963年（昭38）7月20日生まれ、北九州市出身。福岡大大濠卒。86年ドラフト1位で西武入団。93年から横浜（現DeNA）移籍。プロ9年で通算14勝。95年引退。横浜、西武、楽天でコーチを歴任。19年11月にソフトバンク1軍投手コーチ就任。右投げ右打ち。