通算100号が視界に入ってきた。巨人の岡本和真内野手(23)が6年目のシーズンに挑む。昨年、31本塁打を放ち、通算で65本塁打とした。あと35本打てば大台に突入する。巨人の89代4番打者となった「カズマ」。巨人の星に登場する「オズマ」は関係ない。

量産するようなら、チーム最速も可能だ。歴代の100号到達の試合数を見ると<1>原辰徳453<2>松井秀喜468<3>高橋由伸473<4>長嶋茂雄504と続く。岡本は昨季終了時点で321試合。現監督を超えられるか。「ハラハラすることなく?」見守りたい。132試合までに35本打てば、トップに躍り出る。

入団4年目の18年、一気に開花した。前年まで35試合で1本だった男が、この年は全試合に出場して33本を放った。待望久しい生え抜きの、右の大砲。「巨人・大砲(大鵬?)・たまご焼き」はちょっと古いか。2年連続で30本を突破しており、期待は高まる。

気になるのは、左投手への対応だ。本来、右打者は左に強いのに昨年は2割3分9厘、8本塁打だった。右には2割8分2厘、23本で、その差が大きい。「相手の左右に左右されなければ?」100号は一気に近づくはずだ。【米谷輝昭】