吉田輝星ビシッと“140キロ台後半”まだまだ出る

右肘違和感からの復調を目指す日本ハム吉田輝星投手(19)が23日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷でプロ入り後の最速149キロに迫る直球を投げた。

ブルペンで投球練習を受けた郡拓也捕手(21)が、140キロ台後半が出ていたと証言した。今オフは慎重に患部の回復に努めてきたが、経過はすこぶる順調でリハビリも最終段階に突入。春季キャンプ初日から、実戦へ向けた調整に入ることができそうだ。

   ◇   ◇   ◇

何も気にすることなく、右腕を強く振った。吉田輝はブルペンで最後の1球を投げ終えると、納得の笑みを浮かべた。右肘の違和感も、ほぼない。「最後の10球は、しっかり強めに投げた」。約40球のうち、力を込めたラスト10球の真っすぐはスピードも乗っていた。バッテリーを組んだ郡は体感レベルで「140キロ台後半が出ていたと思います。まだまだ出ると思いますよ」と証言した。

吉田輝も手応え十分だった。「(球速が)出ていたら、すごくうれしいんですけど」と苦笑いしながらも「感覚的にもキャッチャーミットに失速しないで一直線で進んでいる感じがする」。カット気味にスライドすることもなく、理想に近いストレートが投げられた。郡は補足するように「去年は力を入れた時に抜けたり引っかかっていた。明らかに捕っていて違います」と進化を説明した。

けがの功名と言えそうだ。昨季は安定しなかった投球フォームが固められつつある。「(今オフは)肘の状態もあったので、5メートルほどのネットスローを足を開きながら体重移動を意識してやった。打撃で言えば素振りみたいなことを繰り返して、だんだん良くなった感じです」と振り返った。強く投げられない期間に悪いイメージもリセット。いいフォームだからこそ、病み上がりで、冬の底冷えする鎌ケ谷でも迫力ある直球が投げられた。

課題は投げるスタミナの回復だ。「まだ40球くらい投げる体力は戻っていない。走ってもそれ(スタミナ)は付かない。しっかり投げ込んで」と2軍スタートなる春季キャンプを見据えた。患部の状態が後退しなければ、キャンプインから全体練習に合流できそうな状態。「(2軍スタートは)実戦復帰へ向けてある意味、集中できる。目標は(2月15日の)国頭の紅白戦です」。今後は徐々に投げ込む球数を増やし、変化球も解禁予定。着実に目標の舞台へ突き進む。【木下大輔】

 

○…自己最速は金足農(秋田)3年時に記録した152キロ。18年10月2日の常葉大菊川(静岡)との国体2回戦の2回にマークした。プロ入り後の最速は19年5月8日のイースタン・リーグ、ロッテ戦の2回に出した149キロ