中日柳裕也投手(25)が15日、ロッテとの練習試合で今季実戦初登板。3回を1安打無失点、5三振を奪う上々のスタートを切った。昨年11勝をマークした2段モーションをオフに入り封印していたが、キャンプ中に復活。得意のフォームに戻して安定した内容を披露した。

「心地いいし、投げていて感触がいい」と振り返った2段モーションは、柳の投球リズムにやはり合うようだ。初回2死一塁で4番井上に自らへの強襲安打を許したが、続く安田は141キロストレートを内角いっぱいに決め、見逃し三振に仕留めた。2回に入るとエンジン全開。この日最速の142キロをマークするなど2三振。3回にも藤原、中村奨を連続空振り三振と三振ショーを披露した。

昨シーズンから取り入れて結果を出した2段モーションをオフに入るとあえて封印した。将来的なルール変更や体への負担も考慮しての前向きなチェンジだったが、キャンプに入り第2クールのブルペンから自らの意思で復活した。

「やはりタイミングが合う。無駄だったとは思っていない」。結果を残したスタイルに戻し、今季も2ケタ勝利を目指す。【安藤宏樹】