阪神大山悠輔内野手が19日、侍ジャパン前監督の小久保裕紀氏からアドバイスを受けた。

この日のフリー打撃後、大山、井上打撃コーチ、小久保氏が話し込む場面があった。井上コーチは内容の一端を示した。

「いい機会だから教えてくれるか、と。小久保の言葉を借りれば『巨人の岡本と大山、どっちが早く一人前になるかと見ていた。大山、岡本に負けてるじゃないか! ポテンシャルはあるから、こういうふうにやったら』と」。

小久保氏は現役時代、軸足(右足)に重心をため、エネルギーを一瞬で解き放つように下半身で回転。高いフィニッシュまでバットがV字の軌道を描くスイングで、通算413本塁打を放った。井上コーチによると「練習の時からタイミングを大きめに取って、こぢんまりなるな」との助言があったという。矢野監督も「1つでも吸収して、いい打者になっていってくれることを楽しみにしています」と感謝した。

昨年も同氏から助言を受けた大山は「いろいろ教えてもらえましたし、それを実戦でやれるように頑張ります」。三塁のポジションをマルテと激しく争うスラッガーが金言を得た。