開幕1軍へ、アピールへのチャンスをつかんだ。日本ハム吉田輝星投手(19)が21日、沖縄残留を決めた。この日、国頭で2軍キャンプを打ち上げた右腕は、22日からの1軍帯同が決定。「遅れを取り戻したい。これからの1カ月が開幕1軍に向けて一番重要になってくる。開幕の時に1軍に残れるように1カ月間やっていきたい」と気を引き締めた。

まずは1つハードルをクリアした。キャンプイン前日に沖縄での春季キャンプ完走を目標に掲げた。右肘の状態に不安もあったが、少しずつ状態を上げてきた。実戦で先発した15日の1、2軍合同紅白戦、中継ぎ登板した20日2軍DeNAとの練習試合ともに1回を無失点。栗山監督は「ボールが良くなってきているのは分かっていたので」と説明する。

キャンプ最後のオープン戦となる24日DeNA戦(名護)で、9回1イニング「大トリ」起用が検討されている模様で、栗山監督も「タイミング的には、そのくらいになるかな」と肯定した。ただし、右肘のこともあり「状況次第」と慎重に見極める構え。「やっとスタートラインに立てたと思う」という吉田輝は「今年はストレート中心でも打たれないぞというのをアピールして、遅れた分を取り戻すくらいの勢いでいきたい」とキッパリ。南国でインパクトを残し、1軍切符を勝ちとる。【山崎純一】