阪神ドラフト1位の西純矢投手(18=創志学園)が、3月中旬のプロアマ交流戦で実戦デビューする方向であることが5日、分かった。13日の関西国際大か14日の天理大との練習試合(ともに鳴尾浜)が候補。期待の剛腕ルーキーがいよいよ縦じま姿でマウンドに上がる。

この日は鳴尾浜で、プロ初のシート打撃に登板した。「ボール球とかは多かったけど、ストレートは何球かいい球があって空振りも取れたので、そこは良かった」。小幡と藤谷相手に8打席対戦し、安打性の当たりはゼロ。3四死球を出した制球力を課題に挙げたが、3三振も奪った。チェンジアップ、スライダーなど変化球全てを投げ込みながら直球の最速は141キロ。「50点くらい」と自己評価は厳しめだった。

同期入団の井上ら高卒野手3人が、1軍のオープン戦に呼ばれることが決定。それでも西純は「いいな、とは思うけど上に行くより大切なことはある。上に行くのもいいけど、人それぞれだと思う。自分は自分の課題にしっかり取り組んでいく」と冷静に受け止めた。1つずつ着実に段階を踏み、目標の1軍舞台に上がる。

▽阪神西純(鳴尾浜でブルペン入りし、初めてクイックで投球)「変化球に抜け球があり、バランスを取れない。(全体的に)キャンプからいい感じで来ている」