オリックスは3月31日、新型コロナウイルス感染拡大の防止策で、1、2軍ともに1日から5日までの練習を自主練習に切り替えると発表した。

当初は全体練習を継続し紅白戦実施などの予定を立てていたが、大阪・此花区の球団施設1カ所での自主練習に変更。練習時間中は報道陣を含めた外部との接触を断つ。球団の決定を聞いた西村監督も「今の状況を考えればそれがベスト」と受け入れた。

前日、Jリーグの神戸から出たニュースに、球団は危機感を強めた。3月30日、元日本代表DF酒井高徳(29)の新型コロナウイルス感染が明らかに。人混みを避け、消毒や手洗いを徹底するなど、感染予防に懸命に努力してきたアスリートが感染したことに、オリックスも反応した。

森川球団本部長は「関西でも感染拡大がスポーツ界にも広く及んできている。(酒井選手も)自分で最大限、気をつけていた、と言っている。どこでどんな形でウイルスが感染に至るかはわからない。絶対に感染者は出したくない。予防策を講じたいということです」と説明。野手陣はそれぞれ、自主練習用のバットを手に本拠地をあとにした。【堀まどか】