開幕を待つ日本ハムファンのみなさんへ。日刊スポーツのインタビュー企画「Fの誓い」最終回は、宮西尚生投手(34)です。リリーフならではの無観客試合に対する印象や、入団1年目から継続する50試合以上登板への自信を明かすとともに、シンプルで力強い「誓い」を立てました。【取材・構成=木下大輔】

-開幕延期から約1カ月が経過した

宮西 こういう状況が続く中で、野球が出来ることをあらためて喜びに感じないといけないと感じた。プロに入ってからの12年間は当たり前のように開幕して、日本一が決まって、またキャンプが始まるという同じサイクルだった。(東日本大震災の)11年も開幕が遅れたけど、事が起きてから人間はあらためて振り返るというか、ありがたさが分かる。当たり前じゃないと分かっていても、当たり前のように過ごしてしまう。今回また、野球ができることのありがたさを、再認識できている。

-無観客試合で感じたことは

宮西 ファンの皆さんの存在の大きさを実感した。特に野手は感じるんじゃないかな。ピッチャーって、特にリリーフは、仕事している時は(味方ファンに)基本的に応援されていない。相手チームが応援している。僕らはピンチで交代してマウンドへ行くこともあるから、その時のボルテージとか相手の勢いとかは、ファンがいなかったら半減、いや半分以上。大きい存在だなと思うし、あらためて脅威だなと僕の立場だと思いました。

-慣れない環境での登板は難しい

宮西 集中している時は意外に、応援は聞こえてはいないんですよ。ワーッと言っているのは分かるけど、相手の応援ともかぶるから。ただ、シーンとなりすぎているのが独特な感じ。やっぱり、相手の応援があってウチの応援もあって、いろんな声が重なり合っている中で集中するというのが身に着いている。逆に静かすぎて集中が散漫になる。なんで静かなんやろ、と邪念が入る。そういう意味では、変な感じだった。

-1年目から継続している50試合以上登板も状況によっては、厳しくなるかもしれない

宮西 ダブルヘッダーが入る日程になるのなら大変にはなるとは思うけど、逆に日程が詰まって連戦が続けば続くほど、登板数は絶対に増えると思う。みんなが登板しないとブルペンが回らなくなるから。日程的に余裕があると「今日は休ませられる」という考えも出てきて、意外と50試合登板するにはギリギリになってしまう。だから日程が詰まればケガをしない限り、50試合も見えてくると思う。

-最後に、今季の誓いは

宮西 あまり目標を持つタイプじゃないからな…そもそもが。うーん、こういう状況を含め、開幕が出来る状況になれば、「楽しく全力でやりきる」ことが、誓いかな。(おわり)