阪神高野圭佑投手(28)が11日、甲子園での自主練習に参加後、オンライン取材に応じた。この日はブルペンにも入り、直球と変化球を48球投じた。「練習としては自分のやりたいことも出来てますし、体の問題もありませんし、状態は最後に投げた3月25日(DeNA戦)から維持は出来ている状態です」。開幕が不透明な中でも順調に練習を続けている。

新型コロナウイルスの影響でプロ野球開幕は延期となり、今年の交流戦は中止となった。高野は印象深い交流戦の試合を聞かれると、昨年6月4日のロッテ対阪神戦(ZOZOマリン)を挙げた。原口が大腸がんから復帰し、代打で適時二塁打を放った一戦だった。「私の同級生の原口選手が打ったところで。あの試合は本当にやっぱり印象深かったなと。当時でもやっぱり思ってましたし、今振り返っても素晴らしい。原口選手と当時は面識はなかったので、すごいなと思ってましたし、今こうやってチームメートになって交流を持っても、素晴らしい選手だなと思うので、特にそれが今は(印象に)残ってますかね」。

当時高野はロッテに所属。チームは敗れた試合だったが、鮮やかな復活打を放った原口の姿は強く印象に残っているという。「野球を通じての素晴らしさっていうのを、テレビ画面を通して、僕は当時ロッテだったんでチームとしては負けていましたけど、そういう素晴らしさを伝えられるプレーヤーとして素晴らしいなと思いましたし、そういうのが全国の野球ファン、それ以外の方々にもしっかり伝わったので、すごくいい試合だったなと思います」。

例年とは異なるシーズンとなったが、高野は前を向く。「開幕が不透明ななかでやっぱりマイナスに思わずに、それをしっかりプラスにとらえて能力を伸ばす期間だともとらえてますんで、そういうふうな期間だと思って大事にやりたいです」。1日1日を大切に、開幕へ向けて前進する。