斎藤佑樹、623日ぶり白星/2017・5・31

<日本ハム6-1DeNA>◇2017年5月31日◇札幌ドーム

3年前の2017年5月31日、日本ハム斎藤佑樹投手が623日ぶりの白星を挙げた。プロ1年目の11年に6勝、2年目の12年には5勝を挙げたが以降、故障にも苦しみ0勝→2勝→1勝→0勝と振るわず。この日が2年ぶりの勝利となった。ただ、この白星を最後に一昨年、昨年と未勝利。プロ10年目。3年ぶりの白星を目指すシーズンは間もなく開幕する。

【復刻記事】

623日ぶりの勝利に、佑ちゃんスマイルも復活だ。「日本生命セ・パ交流戦」で、日本ハム斎藤佑樹投手(28)が6回途中1失点の好投で、15年9月16日ロッテ戦(QVCマリン)以来2年ぶりとなる白星を挙げた。侍ジャパンの4番を務めたDeNA筒香を2打席凡退に打ち取るなど、ここ一番で勝負強さを発揮した。今季から背番号1となり背水の陣で臨むプロ7年目。巡ってきたチャンスを生かしてチームの連敗を3で止め、再起ののろしを上げた。

照れ笑いしながら謝罪した。「うれしいです。いや、うれしくはないですけど、ちょっと長かったなと。スイマセンでした」。札幌ドームでは14年9月29日西武戦以来975日ぶりの白星だ。1つのアウト、1つのストライクに歓声が起きた。試合後はウイニングボールを大事に両手で握りながら「この1勝は僕にとって大きいです」と感慨に浸った。

丁寧かつ大胆に、DeNA打線を封じた。筒香にも攻めの姿勢を貫いた。4回1死二塁の場面では、初球から2球連続直球で内角を突いた。最後は真ん中低めのツーシームでバットの芯を外して中飛に抑えるなど、2打数無安打。「今日は出来すぎだと思う」と振り返ったが、四球はなし。丹念にストライクゾーンの中で勝負し、アウトを積み上げた。

再起へ、試行錯誤してきた。12年日本シリーズで右肩関節唇損傷を負って以降、さまざまなトレーニングを試した。15年オフには定期的に茨城のトレーニング施設まで通い、投球フォームを見直したこともあった。昨年オフにたどり着いたのが、トレーナーのケビン山崎氏が主宰する「トータルワークアウト」だった。親交のある元ソフトバンク松中信彦氏に仲介してもらった。

焦っていた。「どこから手を付ければいいのか」と、弱音をこぼしたこともあった。大学時代に故障した股関節や右肩の可動域を広げるトレーニングなどを紹介されると、当初はやみくもに取り組んだ。その姿にケビン氏から「あれもこれもやっちゃダメだ」と指摘された。高校時代や大学時代に成績を残した投球フォームを取り戻すため、順を追って段階を踏んでいった。

復活への執念は、すさまじかった。昨年オフの優勝旅行を辞退し、今季開幕後は早朝6時半からジムに通った。オフから取り組むメニューを1時間半から2時間かけておさらいして球場に向かった。「1勝や2勝で終わるわけにはいかないので」。ここから、真価が問われる。逆襲へ、なりふり構わずにいく。

◆斎藤が15年9月16日ロッテ戦以来の白星を挙げた。交流戦では12年6月6日広島戦以来、5年ぶり2勝目になる。斎藤は今季から背番号1に変更したが、この日はDeNAの先発熊原も背番号1。プロ野球で背番号1の投手同士が先発で投げ合ったのは81年6月25日ロッテ-西武戦の愛甲と名取以来、36年ぶり。西武が10-6で勝利し、プロ初先発だった愛甲は1回1/3で6失点の敗戦投手。名取は2回1/3 で降板し、勝敗はつかなかった。

※記録、表記などは当時のもの