阪神北川博敏2軍打撃コーチが感動を与えられる選手の育成を誓った。広報を通じた取材に「コロナウイルスで苦しんでいる人々に感動を与えられるようなプレーができる選手を1人でも多く出せるように精いっぱい努めていきたい」と力を込めて語った。

95年には新人で「虎風荘」に入寮した直後に阪神・淡路大震災が発生。「世の中が苦しい時に野球をやらせてもらえる幸せを感じた。今もそれは強く感じています」と当時と重なる部分がある。

師と仰ぐ梨田昌孝氏(66=日刊スポーツ評論家)が新型コロナウイルスに感染。50日の闘病生活を送った。感染を知りすぐに連絡を入れたがつながらず。退院後の梨田氏から「また元気な姿でグラウンドで会えるように頑張るわ」と連絡が来た。「僕が教わったことを今の若い子たちに伝えていかないといけないし、僕自身が頑張っている姿を見せたい」。近鉄時代の01年には梨田監督のもと代打逆転サヨナラ満塁優勝決定アーチを放ったミラクル男。感謝を胸にファンを笑顔にする虎戦士を育て上げる。