#開幕を待ちわびたファンへ-。19日にセ・パ両リーグが開幕。異例のシーズンのスタートダッシュを決めるのは、どこか。鍵を握る開幕ローテーションと各ポジションのスタメンを各球団担当記者が予想した。

正捕手の若月が戻ってきたことが大きい。3月8日の日本ハム戦で右太もも裏に張りを感じて途中交代。「右ハムストリングスの筋膜炎」と診断された。大阪・舞洲で懸命にリハビリを続け、開幕延期がプラスに働いた形となった。新助っ人のロドリゲスは当初、日本独特の配球に苦しめられ、空振りが目立った。しかし、試合を重ねて変化球への対応力を見せ、11日ソフトバンク戦では来日初の満塁弾。吉田正、メジャー1939安打の大物助っ人ジョーンズの主軸も、状態を上げている。

投手陣は開幕投手の山岡、田嶋、山本の3本柱が不変。一方で期待の張奕が右肘痛で離脱。K-鈴木や榊原も結果を残せず、当初開幕の3月20日時点では先発ローテ6人がそろわなかった。ただ延期期間でドラフト3位の村西が頭角を現し、助っ人左腕のアルバースも腰痛から復活。K-鈴木も復調し、6枚を整えた。

ベンチのムードも良くなってきた。昨季に左アキレス腱(けん)を断裂して、リハビリを重ねてきた伏見が1軍に復帰。明るい声でナインを鼓舞する精神的支柱の存在も大きい。「がんばろう神戸」の96年以来、24年ぶり優勝へ突き進む。【オリックス担当=真柴健】