広島鈴木誠也トップ6号 4番の責任プレーで体現

  • 広島対阪神 6回裏広島1死一塁、松山竜平の左翼線二塁打で一塁から一気に生還する鈴木誠也(撮影・清水貴仁)

<広島3-8阪神>◇5日◇マツダスタジアム

広島の鈴木誠也外野手(25)がリーグ単独トップの6号ソロで存在感を示した。4点を追う4回、先頭で阪神西勇から左翼スタンド奥まで飛ばす特大弾。昨季対戦打率1割4分3厘だった天敵を2安打1打点と攻略した。4試合連続安打、3試合連続打点で打率4割と絶好調。チームは4連敗で借金2、5位に後退する中、4番の存在が明るい材料だ。

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鈴木誠のバットに乗せられた白球は高々と舞い上がり、左翼スタンドのコンコース奥へと吸い込まれた。4点を追う4回に先頭打者で迎え、阪神西の初球、真ん中低めツーシームを完璧に捉えた。「積極的に一振りで仕留めることができました」。2本塁打した6月26日中日戦以来6試合ぶりの1発は、リーグ単独トップの6号となった。

難敵を打ち砕いた。昨季西勇とは25打席対戦して3安打。打率1割4分3厘と打ちあぐねていた。今季初対戦で1発を含む2安打1打点、1四球と攻略した形となった。「今日に限っては」と前置きした上で、「あんまり得意ではない投手だったので、とにかくつなぐ意識を持ちながら、甘い球を積極的にという意識でした」と振り返った。昨季抑えられた中日大野雄にも2発を浴びせており、エースキラーと化している。

広島の4番として責任感をプレーで体現している。2回も先頭打者で、単打で終わりそうな右中間への打球に快足を飛ばし二塁を陥れた。6回は四球で出塁し、1死一塁から松山の左翼線への二塁打で一気に本塁生還。この日に限らず凡打でも全力で一塁まで駆け抜けるなど、懸命なプレーを続けている。「こういう状況だし、やらないといけない。4番を任されている以上は常に結果を出さないといけない」。

チームは4連敗で借金2。3連覇を知る主砲は「こういう試合展開でも投手も野手も粘り強く最後までやらないといけないと思う。そうしないと優勝はできない」と危機感をにじませた。ただ、13試合を消化した段階だ。「まだ100試合以上残っている」。広島の4番が言葉で、プレーで、チームを押し上げていく。【古財稜明】