元ロッテ投手のジャクソン・ジュニア・ランディー容疑者(32)が10日、大麻取締法違反容疑(所持)で広島県警に逮捕された。

7日夜には1軍公式戦で登板していた。ロッテ松本尚樹球団本部長(49)はZOZOマリンで会見し「野球界、野球ファンの皆様に多大なるご迷惑をおかけし、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

同容疑者は7日の試合後、千葉市美浜区内の自宅で広島県警の家宅捜索を受けた。その際、連絡を受けた同本部長らも同席。翌8日の試合前、ZOZOマリンで正式に退団の申し出があり、9日に正式受理した。同本部長は「本人も、いい形でシーズンに入った中でチームにご迷惑をおかけし非常に申し訳ない、と深く反省していました」と明かした。

選手獲得時には素行調査も行っているが「こういう結果になるのは、まだまだ甘かったということ。もう1つ上のランクで調査をしないと」と反省の意を示した。ロッテでは16年2月、外国人選手が銃刀法違反容疑で那覇空港で逮捕されている。海外と日本での、文化や法律の違いは、球団も説明には努めてきた。

今春の石垣島キャンプでは、薬物対策も含めた研修も2度行った。「ただ今回、非常に感じたのは、日本人選手向けの研修に外国人選手が入るのはなかなか難しいなと」。通訳が臨席するものの、日本語の速いペースに追いつかないケースもある。「なかなか伝わりづらかったのもある。今回の反省を込めて、逆に外国人だけの(研修)を今年からやっていかないと」と改善策を示した。

首脳陣、選手らユニホーム組には、10日の試合前に説明される。同本部長は球団全体で尿検査を行うことも明かした上で「特にファンの皆様には本当にご迷惑をかけている。ましてや今日から、お客さんが入ってやる段階で、こういうことがあり非常に申し訳なく、責任を感じております」とあらためて謝罪した。