中日2年目の勝野昌慶投手(23)が自己最長の8回を投げ4安打1失点。昨年5月24日のプロ初勝利以来となる2勝目を手にした。

ヤクルト打線に真っ向から挑んだ。立ち上がりから最速150キロのストレートで攻めまくる。4回に同点打を許した4番村上宗隆内野手を迎えた6回2死三塁の場面は「持ち味の向かっていく姿勢」を前面に出した。「4回はフォークでやられてしまったので悔しかった。やり返してやろうとまっすぐでいきました」。150キロで空振りの三振に仕留めた。

7回までは緊迫した展開。昨年の初勝利の相手でもあった今季4勝無敗の小川泰弘投手との投げ合いでもあった。無四球のまま8回を投げ終えると、仲間から勝ち越し点のビッグプレゼントが届けられた。今季4度目の先発で初勝利。「感謝です。素直にうれしい」と喜びを口にした。

ドラフト3位で入団した昨年は初勝利の直後に腰痛が発生。徳島の病院まで同行してくれたり、リハビリに付き添ってくれたスタッフや2軍首脳陣への感謝の思いもボールに乗せた。チームに5カードぶりの勝ち越しを呼び込む110球。勝野が苦境脱出への新カードに名乗りを上げた。【安藤宏樹】

▽中日与田監督(勝野の好投で5カードぶりの勝ち越し) よく投げてくれたと思います。持ち味のまっすぐでどんどんストライクを取っていく投球だった。

▽中日R・マルティネス(9回を3人で仕留め5セーブ目) 前回に続き勝野が素晴らしいピッチングをしてくれていたから、白星をプレゼントしてあげたかった。