広島森下が神宮凱旋(がいせん)登板で111球の力投を演じた。7回まで4安打2失点、9三振を奪った。7勝目はならなかったが、規定投球回に再び到達。防御率2・40は巨人菅野、阪神西勇に次ぐ、リーグ3位となった。

明大で4年間投げ続けたマウンドで、前日14得点のヤクルト打線に直球主体の投球で押した。2回1死一塁から、坂口に低め148キロを右翼席に運ばれても、変わらない。6回まで毎回の9三振。球数100球を超えた7回も、150キロを計測。最後まで大学で培ってきた攻めの投球を貫いた。

プロ初の神宮登板を「大学とプロでは全然違うように感じた」と振り返った。白星とはいかなかったが、チームの勝利に大きく貢献。「(自分に)勝ちがつけばと思っていましたが、チームが勝ったことが一番。次につながればいいです」。新人右腕が、エース不在の広島で欠かせない存在となっている。