<西武6-2楽天>◇27日◇メットライフドーム

3位楽天が4位西武に手痛い3連敗を喫した。首位ソフトバンクに2勝1敗、2位ロッテに3連勝。今季初の5連勝で所沢へ乗り込んできたが、一時は2・5まで迫ったロッテとのゲーム差は再び4・5に。波に乗りきれなかった要因はどこにあったのか。

(1)打線沈黙 前カードで計20得点を挙げた打線は今カード計7得点と、つながりを欠いた。大黒柱の3番浅村が3試合計11打数無安打7三振。この日は4点を追う5回2死一、二塁で、西武松本の高め145キロ直球に空振り三振するなど4三振を喫した。7三振中5三振の決め球が直球。西武バッテリーの大胆な攻めに封じ込められた。三木監督は「浅村に助けてもらったこともたくさんある。あさってからしっかりやってくれると思う」と変わらぬ信頼を寄せるが、チーム浮上に主砲の復調は不可欠だ。

(2)キラー不在 西武戦で打率4割3分3厘、4本塁打、18打点を誇る“山賊キラー”茂木の不在も響いた。26日の試合前に腰の張りを訴え、ベンチ入りしたが大事をとり欠場。この日はベンチ入りメンバーも外れた。指揮官は「治療、コンディションを整えるリカバリーの日に当てた」。17日から8戦連続で4番に入った主将の復帰が待たれる。

(3)対外国人 2人の助っ人を抑えきれない。メヒアには9打数4安打5打点、スパンジェンバーグには11打数5安打2打点。対策を練り、この日は高めのつり球を活用も、2回に先発滝中がメヒアにつり球を2点適時二塁打とされた。

29日からはソフトバンクとの本拠地3連戦が控える。初戦の先発には4日オリックス戦中にベンチ裏で転倒し右手を負傷した則本昂が有力。2戦目は涌井、3戦目は松井が準備する。シーズンの行方を左右する3試合となる。【桑原幹久】