阪神藤浪晋太郎投手(26)が2点リードの8回表に登板し、自己最速タイの160キロを5球も計測した。

先頭7番堂上の初球から158キロ。最後はカットボールで空振り三振に仕留めると、勢いが加速した。

8番木下拓に対して1ボールから2球目に外角高め160キロで空振りを奪い、観客をどよめかせる。これが16年9月14日広島戦以来、4年ぶりの大台到達となった。

「別に狙っていたわけでもないです。勝負する中、全力を出す中でたまたま出たかなと思います」

木下には3球目も160キロで二ゴロに抑える。代打井領への初球にも160キロを計測し、3球連続160キロをマーク。最後は井領から内角低めスプリットで空振り三振を奪った。

160キロを計5球も投じ、1イニングを完全投球。全14球のうち12球に直球を選択し、その12球の内訳は160キロが5球、158キロが4球、156キロが3球だった。

自身2ホールド目を記録。大阪桐蔭の先輩でもある岩田の454日ぶり白星をアシストし、「この前ほどまではないですけど、それでも緊張しました。特に岩田さんでしたし。なんとか抑えたい気持ちが強かった。緊張はしました」と安堵(あんど)した。