阪神梅野隆太郎捕手が右腹斜筋の筋挫傷から復帰後初スタメンで、貴重な追加点となる5号ソロを放った。

1点リードの7回1死。中日福の141キロ直球を左中間スタンドへ運んだ。「まずはファンのみなさんに『ただいま』と言いたいです」とお立ち台であいさつした。

打線は6回まで中日ロドリゲスの暴投による1点のみ。「何とか出塁するためには強く低くっていう意識もあった。簡単に(ベンチに)帰りたくなかった」。とっさにバットを短く持った。「ヒットを狙いにいったら、ポンって上に上がった」。9月18日に戦線離脱した選手会長が、完全復活で勝利をたぐり寄せた。

マスクでは4人の投手を好リードし、完封リレーに導いた。試合前練習では、他の野手陣よりも早くグラウンドに姿を見せ、先発陣と入念に打ち合わせを行っていた。「ゲームで(投球を)受けて、意図を感じながらリードした。いい感じでリードできたのでよかったです」。お立ち台では恒例の「明日も勝つばい!」を披露。頼れる男が帰ってきた。【只松憲】