広島は都内で行った約2時間20分のスカウト会議で、ドラフト1位の公表に至らなかった。

それでも何度も重ねたシミュレーションの中で、最有力にトヨタ自動車・栗林良吏投手(24=名城大)が挙がったようだ。最速153キロの社会人NO・1投手で、本格的に投手を始めたのは名城大からと伸びしろ十分の逸材だ。

佐々岡監督はDeNA戦の指揮を執っていて参加できなかったが、松田球団オーナーやスカウト陣らで「1位指名は即戦力投手」の方向性は確認。苑田スカウト統括部長は「チーム事情からもそうでしょう。やっぱり投手が足りない」と明かした。佐々岡監督もこの方針に異論はないとみられる。今季リーグワースト2位のチーム防御率4・30の投手陣が低迷の大きな要因となった。他球団の動向を見ながら、26日午後2時からの会議で佐々岡監督の意見を聞き、最終決定する。