ソフトバンク内川聖一内野手(38)が今季限りで退団する方向であることが28日、わかった。内川は今季ここまで、1度も1軍登録されることがなかった。1軍出場なしで終わればプロ20年目で初めて。関係者の話を総合すると、来季は他球団での現役続行を視野に、すでに球団と話し合いを行っている模様だ。

内川は大分工から00年ドラフト1位で横浜入り。FA権を行使し11年にソフトバンクに移籍した。今季のチームは春季キャンプから結果重視を掲げ、オープン戦などでアピールした若手が台頭。内川は移籍後初めて開幕2軍スタートとなり、ここまで昇格がなかった。2軍では40試合の出場で打率3割4分をマークしている。

◆内川聖一(うちかわ・せいいち)1982年(昭57)8月4日、大分県生まれ。大分工では甲子園出場なしも、高校通算41本塁打。00年ドラフト1位で横浜入団。08年に右打者最高打率3割7分8厘で首位打者、最多安打、最高出塁率。09年WBCでは日本の優勝に貢献。10年オフにFAでソフトバンク入り。11年に史上2人目の両リーグ首位打者でパ・リーグMVP。ベストナイン5度。185センチ、93キロ。右投げ右打ち。