日本ハム中田翔内野手(31)は、ロッテ戦(ZOZOマリン)で待望の1発は出ず、自身初の本塁打王には届かなかった。

9回にまわった5打席目は中飛。「最後の方はファンみなさんの拍手だったり、ああいうのですごく個人的にも気合は入っていたのですけど、なかなかうまいこといかなかったですね」。それでも1回に中前適時打を放ち、108打点で3度目の打点王を獲得した。

プロ13年目、120試合に縮小された今季。シーズン序盤は無観客試合だった、ファンの存在が支えになっていた。「声が出せない中で大きな拍手をもらったり、そのおかげというか、それで最後まで頑張れたといっても過言ではないくらい、ファンのみなさんの力は自分にとって大きかった」と話す。

栗山監督は「惜しかったなあ。俺も翔と同じくらい悔しいよ」。中田は「球団に(札幌ドームの)フェンスの高さについて、文句を言わせてもらおうかなと。あれで10本損しているんで」と報道陣を笑わせたが、「来シーズンに向けてレベルアップしていきたい」と気持ちを切り替えた。

▽日本ハム大田(9回の今季最終打席で14号2ラン)「マジで良かったです。(今季は)最初にもっと貢献していれば勝っている試合はあった。レギュラーとして責任を感じる」

▽日本ハム杉浦(9回に登板。3点リードを守ってプロ初セーブ)「1つセーブを挙げられたのはうれしい。(守護神の役割は)魅力は感じています」