日本ハムの1軍外野守備走塁コーチに就任した上田佳範氏(47)が25日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で就任会見を行った。現役時代の05年以来の古巣復帰に「16年ぶりに日本ハムのユニホームに袖を通せるということで非常に興奮しております。できることは精いっぱいやるということ、選手に対する情熱。それを常に持ち続けて、(自分の)後輩になりますが、選手たちの背中を押していけるように何とか精いっぱいやっていきたいと思います」と心境を明かした。

同席した栗山英樹監督(59)も「昨年から引き続き、なかなか課題がクリアにできない中で、特に守備面、走塁面。来年は本当に大事になってくる。GMともずっとシーズン中から話をしながら、本当にできる人を呼ばなきゃいけないんだという中で上田コーチに戻ってきてもらえると聞いて本当にうれしかった。ほぼ100%、任せながら戦いたい。思い切ってやっていただければいい。僕にとっては、いい日です」と期待した。

◆上田佳範(うえだ・よしのり)1973年(昭48)11月18日、長野生まれ。松商学園では3年時にセンバツにエースで4番として出場。3試合連続完封、35回無失点で準優勝に輝いた。91年ドラフト1位で投手として日本ハムに入団。翌92年オフに野手へ転向した。05年オフに日本ハムを自由契約となり、中日にテスト入団。通算成績は1027試合、2058打数486安打、37本塁打、192打点、打率2割3分6厘。08年に現役引退後は09年から中日、16年からDeNAでコーチを務めた。