阪神平田勝男2軍監督(61)は6回1安打無失点で好投したヤクルト先発奥川を、敵ながら称賛。沈黙した打線には、厳しくハッパをかけた。奥川と同学年で来季高卒2年目を迎える井上や遠藤、この日先発した及川や見守った西純らには、奥川との対戦を刺激とするよう期待を込めた。

-打線が奥川の前に沈黙

平田2軍監督 やっぱり予想していた以上に良かったね。1軍の試合を見た時はどうかなという感じだったけど、これはもう1軍でローテーションに入ってくるくらいの力を持ってる。うちの選手たちはみんな奥川に手も足も出ない。遊ばれとるじゃん。150キロがMAXで、やっぱり振り負けとる。手ごわくなると思うよ。セ・リーグを代表するピッチャーになってくるんじゃないかな。(先発した)及川なんか力んどるもん。一緒に対戦すると、負けられないというのがあるんじゃないかな。今の時点では奥川の方が力的には上かも知れないけど、そこはこれからの努力だから。今日、奥川が投げて、西純もやっぱり負けてられないと。自分のチームの競争もさることながら、他の球団の選手たちとの競争もいい刺激になる。今日はそういった意味で、奥川のピッチングを目の当たりにしたというのが非常に収穫だな。

-井上は2打数無安打

平田2軍監督 完璧に抑えられたというか、レフトフライと三振。(奥川が)成長しているところを感じたと思うし、これから1軍でお互いにしのぎを削れるような選手にならないといけないね。

-今後、1軍で何年も戦っていく相手

平田2軍監督 そういうことや。これに中日の(同学年)石川昂にも負けるなと言っているし。このフェニックスで、奥川がここで投げてきたということは、残り試合少ない時にいい刺激になった。

-各選手がこの経験をどう思うかが大事

平田2軍監督 奥川を、来年は1軍に上がるいいピッチャーだなと感じたということが収穫。(同学年の)井上、遠藤、西、及川とかが、これは負けてられないと思ってくれればいい。