旅立ちの息子へ-。バースのような「左の大砲」の道を歩め! 阪神の春季1軍キャンプが1日、沖縄・宜野座で始まる。注目のドラフト1位佐藤輝明内野手(21=近大)の父・博信さん(53)が日刊スポーツの取材に応じ、愛する長男にメッセージを送った。伝説の助っ人バースと同じ誕生日に運命を感じつつ、「とにかくケガをするな」と願いを込めた。【取材・構成=石橋隆雄】
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虎党の期待を一心に背負う長男へ、父博信さんが旅立ちのメッセージを送った。最も伝えたかったのは、やはり体のことだった。
「連日のように新聞で大きく扱ってもらって。ティー打撃だけでも記事になって、びっくり。やっぱりすごいですね。輝明に伝えたいことは、とにかくケガをするなということですね。気持ち、力が入り過ぎて(故障して)しまっては。今はチームにいることが大事。今年は実戦も早く、多いようですし、そこでプロの速い球、キレのある変化球を打席で体感することが一番だと。失敗してもいい。離脱したら、そういう経験ができなくなる」
自身も柔道で91年の講道館杯を制したトップアスリートだからこその言葉だ。沖縄への出発前には「ケガだけには気をつけて」と伝えた。そして博信さんは、思わず言った。
「最近、気づいたんですけど、輝明とバースさんが同じ誕生日なんです」
佐藤輝は99年3月13日生まれ。その45年前の54年3月13日に2度の3冠王、85年日本一の使者ランディ・バースが誕生した。4球団競合で阪神へ入団したのも、運命かもしれないと感じている。大学時代は主に三塁を守ったが、プロ1年目は外野の定位置争いが待っている。その点は心配していない。
「大学1年の春は外野を守っていて、ものすごくヘタでしたが、2年になってだいぶうまくなったんですよ」
佐藤家の3兄弟は、長男輝明がプロの道を歩み始め、関学大2年の次男太紀(たいき)内野手は春のリーグ戦出場を目指し、小学4年の三男悠君は少年野球の投手として活躍している。
「正月には家族で(ショッピングモールへ)買い物に出かけました。本当に今が一番楽しい。幸せですよ。3人とも頑張ってくれてますから」
コロナ禍で沖縄には足を運べない。博信さんは残念がった。
「本当は沖縄に行きたかった。これまで(自主トレ)のジャージー姿じゃなくてやっぱりユニホーム姿は違うじゃないですか。最近、虎テレに入ったんで、そこで見ようと思います。公式戦が始まるまでには、CS放送などで見られるように準備するつもりです」
球団の公式動画配信サービスに加入し、キャンプ中継を見る準備を整えた。近くで励ましたい気持ちを抑え、沖縄で奮闘する息子の姿を、画面越しに温かく見守るつもりだ。



