日本ハム池田隆英投手(26)が“お股フォーク”で、先発ローテーション入りへ前進した。
13日広島戦(マツダスタジアム)に移籍後初先発。今年1月にSNSを中心に野球分析を行う評論家、お股ニキ氏(年齢非公表)の動画解析によって磨き上げたフォークがさえ、3回2安打無失点の好投を見せた。2月に楽天からトレードで加入した新戦力が、ローテ入りへ猛アピールした。
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緊張とは裏腹に、堂々の先発デビューを飾った。楽天からトレード加入した池田が、移籍後初先発で好投した。「(打者が)嫌な投球ができた」と3回2安打無失点。直球やスライダー、カットボール、カーブ、シュート、フォークの全球種で、的を絞らせなかった。試合前は「吐き気がする」と悩ましげだったが「1つ、前進できた」と笑顔で先発ローテーション入りを引き寄せた。
“お股フォーク”が、さえ渡った。この日のテーマは変化球の精度。「1つが良くて、1つが良くないというのはなかった」と手応えをつかんだ。中でも1回2死一塁、西川への3球目の127キロフォークは、理想の軌道を描いた。結果は左前打とされたが、ボールはストンと落ちたのではなく、シンカー気味に角度を付けて落ちた、狙い通りの1球になった。
フォークをはじめ、変化球を磨き直すきっかけになったのは今年1月上旬。ソフトバンク千賀との合同トレを通して、お股ニキ氏に動画解析してもらった。同氏は「プロのような素人」として話題で、千賀やパドレスのダルビッシュからも支持を受けている。「わらにもすがる思いで(お願いした)というのはあった。こうやって結果を出せて良かった」と自信を深めた。
厚沢和幸投手コーチは「うちの先発投手には、いないタイプ。リリーフより落ち着いてマウンドに立っていた」と先発適性を評価。これで楽天時代の春季キャンプ中の練習試合を含め、実戦5試合で12イニング1失点(自責0)。先発が手薄な新天地で、頼もしいピースになろうとしている。
次回は20日中日戦(バンテリンドーム)で、5イニングをメドに登板予定。池田は「次に打たれたら、しょうがない。しっかりゲームをつくっていけたら」と自覚十分。期待の新戦力が開幕迫る今、チームの可能性を広げている。【田中彩友美】
▽日本ハム栗山監督 (先発ローテの1枠を)競争している中で十分、可能性はある。落ち着いて、自分のスタイルで投げられていた。すごく緊張している中で自分の力を出せていた。
◆日本ハムの開幕ローテ争い 3月26日の楽天戦で開幕投手を務めることが決まっている上沢は実戦4試合無失点の好投を続けており確定。昨季、4勝を挙げている加藤も有力。候補に名を連ねている金子、吉田らは今春の実戦で突出した投球をしておらず横一線の状況。昨季8勝を挙げたバーヘイゲンと新外国人2人はコロナ禍のため来日時期は不透明で、開幕には間に合わない見込み。



