日本ハムのドラフト1位伊藤大海投手(23)が、「駒苫魂」を胸に、次回登板を予定する20日からのロッテ3連戦(ZOZOマリン)でプロ初勝利を狙う。

18日には、念願だった駒大苫小牧の大先輩・楽天田中将に直接あいさつもすることができた。母校にピッチングマシンを寄贈した右腕は、初白星を手にし、先輩の背中を追う。

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伊藤が偉大な先輩から刺激を受け、登板予定のロッテ3連戦(20日~)に向かう。17日に駒大苫小牧の先輩・楽天田中将が日本球界復帰後初登板。「ものが違うというか、ボールの質もそうですけど、追っていかないといけない背中だと思う」とあらためて思った。翌18日には初めてあいさつを交わし「負けじと頑張っていきたい」とプロ初勝利へ気持ちは高まった。

吸収できる部分がたくさんある。伊藤は「(田中将)本人も言っていましたけど、真っすぐが良くなかったと前半で見切って、後半は変化球中心に変えた。そういう部分で自分自身も切り替え、修正能力もまねしたい」と自身の投球に生かしていく。

感謝の気持ちと恩返しを胸に戦う。プロ入りを記念し、母校には打撃練習用マシンを寄贈。最速150キロのストレートや、スライダーなどを投げることができる高性能機器。防球ネットを贈った1学年後輩西武若林とともに、総額200万円ほどの用具提供を行った。同校の佐々木孝介監督(34)は「こうやって道具を提供していただいたというのはすごく身近に感じられる。OBが上の舞台で頑張っていて、俺らも頑張ろうぜとなっている」とチームへの刺激に感謝した。

伊藤が田中将の背中を追うように、伊藤も後輩たちの憧れの存在になった。次は初勝利の明るいニュースを届ける。【山崎純一】

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