首位快走の阪神にぜいたくな悩み発生!?新外国人メル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)とラウル・アルカンタラ投手(28=韓国・斗山)が19日、兵庫・西宮市内の球団事務所で入団会見を行った。韓国で打撃2冠のロハスは4日の来日後もみっちり調整し、準備100%で優勝に導くと約束。これで全8人の助っ人がそろった。1軍にいる4人が好調だけに、今後のやりくりが注目される。

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Vの使者がやってきた!昨年韓国で47本塁打と135打点の2冠でMVPにも輝いたロハスは頼もしく言い放った。「いろんなところで優勝したことはあります。最終的に1位で締められればすごく良いと思います」。メジャー経験こそないが、傘下3A時代とドミニカ共和国でのウインターリーグで頂点を見た。優勝への自信を問われると、再びきっぱり。「すごく期待を持っていただいて、その中でもプレッシャーは感じませんし、チームに貢献できる自信はあります」。首位快走中のチームに頼もしいピースが加わる。

ストロングポイントはパワー。野球を始めたときから両打ちで「左で打つときが遠く遠く飛ばせて、右で打つときは強い打球が打てる」と自己解説する。打率は4年連続で3割を超え、昨年は3割4分9厘という確実性も持ち合わせる。会見では「佐藤、大山、マルテ、サンズ。この中に加わって勝利に貢献できるようやっていきたい」と共闘を誓った。チーム最多5本塁打で並ぶサンズと佐藤輝、さらに昨年28本塁打の大山らとのアーチ共演はもちろん、12球団トップのチーム打率2割6分2厘を押し上げる原動力となりそうだ。

ロハスは阪神入団の決め手の1つに「監督がすごく興味を示してくれて自分を必要としてくれた」と挙げた。その矢野監督とはすでに話をして、試合出場を直訴したという。「本当に会うことを楽しみにしていたと言葉を掛けてもらった。自分としては100%しっかり準備をしてきた。いつでも行けると伝えた」。4日の来日後、2週間の隔離期間中も体を動かしておりスタンバイはOKだ。

まずは20日から2軍に合流し、実戦を踏んで1軍昇格となる見込みだ。20日からはウエスタン・リーグのソフトバンク3連戦、24、25日は練習試合が組まれている。リーグ優勝のための新たなピースが間もなくベールを脱ぐ。【林亮佑】

◆メル・ロハス・ジュニア 1990年5月24日、米インディアナ州生まれ。10年ドラフト3巡目でパイレーツと契約。16年5月ブレーブス移籍。17年WBCドミニカ共和国代表。17年韓国プロ野球入りし、昨季は47本塁打と135打点の2冠に加えMVPにも輝いた。189センチ、102キロ。右投げ両打ち。

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