ソフトバンク工藤公康監督(57)が、「鬼門」でノムさん超えを果たす。

就任7年目の工藤監督はここまで通算511勝。球団史上4位で、同3位の故野村克也氏が南海監督時代に挙げた512勝にあと1勝に迫っている。23日からの首位攻防ロッテ戦(ZOZOマリン)で勝ち越せば、野村氏を抜き単独3位に浮上する。

工藤監督にとって野村氏は「私の野球観のすべて」と話したこともあるほど、大きな影響を受けた1人だ。西武での現役時代には、日本シリーズで対戦したヤクルト監督の野村氏に研究され、苦しめられた経験もある。現役時代から野村氏の著書を読み「解説時代に話をさせていただいたこともありましたけど、多くのことを学ばせていただきました」。野村氏の代名詞と言えば「ID野球」だが、工藤ソフトバンクもデータ班やスコアラー部門を充実させており「今も攻略法とかを立てるのに役に立っている」と、常勝軍団の支えの1つになっている。

チームは22日、ペイペイドームで若手中心のピックアップ練習を行い、調整。指揮官は一塁側ファウルグラウンドで、静かに見守った。ZOZOマリンではここ2年、負け越しが続いている。ロッテにも2年間負け越しているが、ペイペイドームでの今季開幕カードでは3連勝した。それでも調子を上げてきた相手に「だいぶ打線が活発になってきている印象はありますね」と警戒を強めた。【山本大地】

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