楽天田中貴也捕手(28)が20日、日本ハム12回戦(楽天生命パーク)に「9番捕手」で今季初先発出場。1点を追う3回1死一塁では、右中間に同点の適時二塁打で今季初打点を記録。5回も右前打を放ち、6回は俊足外野手の日本ハム五十幡を盗塁阻止するなど攻守で起用に応えた。

この日のファーストスイングで直球を仕留めた。「次につなげようと打席に入りました」と、日本ハム池田の4球目を強振。ライナー性の打球が右中間で弾むと、一走辰己が一気に生還。二塁付近で得点を確認し、笑顔で右腕を突き上げた田中貴は「打てて良かったです。辰己にホームまで帰ってくれと願いました。よく走ってくれましたね」と仲間の力走をたたえながら、一打を喜んだ。

14年育成ドラフト3位で巨人に入団し、19年まで1軍出場は2試合だった苦労人は、昨年9月にトレードで楽天に加入。新天地でプロ初安打と初本塁打をマークして、飛躍の年にした。今季は開幕1軍もここまで途中出場に限られていたが、出場4試合目で結果を残した。出場機会奪取へ、アピールを続けていく。【相沢孔志】

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