東京五輪予選にキューバ代表として出場していたソフトバンクのアンディ・ロドリゲス投手(22)が再来日の航空便に搭乗しなかったことについて、三笠杉彦取締役GM(47)が8日、オンライン取材に応じ、「報道上『亡命したのではないか』と言われていますが、それも明らかではありません。

まずは所在の確認をして、我々としては今のところまだ契約を解除する意向はありませんので戻ってきてもらいたいと思います」と語った。現在はソフトバンク、キューバ野球連盟ともにロドリゲスと音信不通になっているという。

球団によると、ロドリゲスは米国出国3日前となる日本時間の5日に受ける予定だったPCR検査に姿を見せず、7日の飛行機に搭乗しなかった。三笠GMは「ホークス球団、キューバ野球連盟が本人と契約として定められていることを本人が破って、彼は飛行機に搭乗しなかった」と契約違反であるとした。

キューバ野球連盟は7日に公式サイトで「ロドリゲスはソフトバンク・ホークスとの契約を破棄し、米国に残ることを決めた。本日、日本に向けて出発する予定だったが、空港に現れなかった。アルフレド・デスパイネ、リバン・モイネロ、ライデル・マルティネス、ヤディエル・ロドリゲスは出国した」との声明を出していた。三笠GMは「契約を破棄したとキューバ野球連盟が発表したとありましたが、私も原文を確認しましたが、ちょっと日本語訳に語弊がある表現になっている」と語り、契約破棄ではないとした。

ソフトバンクの所属選手が海外で亡命したとなれば、20年1月のオスカー・コラス外野手以来2人目になる。なお、同じくキューバ代表で離日していたデスパイネとモイネロは、予定通り再来日する。【只松憲】