ソフトバンク長谷川勇也外野手(36)が、初回1死満塁で真骨頂を見せた。際どいボールを見極め、厳しい球をファウルで粘り、フルカウントの10球目。ようやく来た甘い直球を逃さなかった。鮮やかに右中間を破り、走者一掃の先制3点二塁打になった。「全球集中した打席でした。代打で培った集中力と、1打席にかける気持ちが1打席目のチャンスで生かすことができたと思います」と、納得の様子で振り返った。

勝負強さを期待され「代打の切り札」としての役割もあり、今季先発はまだ16試合目。6月28日西武戦以来、2週間ぶりスタメンだった。数少ない機会の中、先発13試合で安打を放っている。「自分の技術を磨くことしかない。いけと言われたところでいくだけ。そのためにも技術が必要」。黙々とバットを振る男が、しっかりと結果を出した。

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