ソフトバンク打線が恩人の命日に奮起した。3点を先行されたが、3回に柳田の8試合ぶりとなる26号2ランで反撃すると、4回には先頭打者のデスパイネが同点の3号ソロ。さらに1死二、三塁とチャンスを広げ、今宮の適時打で勝ち越した。

昨年のこの日に、当時3軍コンディショニング担当だった川村隆史さんが55歳で急逝した。ちょうど1年がたち、選手は川村さんの写真がプリントされたシャツで練習し、試合中のベンチには川村さんのユニホームが飾られた。

工藤監督は「川村くんが安心できるように、いい野球を届けなきゃと思います。彼のためにも元気なホークスで、強くあり続けないと。今日がいい1日になるように、きっかけの1日にできるように」と話していた。選手たちも思いは同じ。恩人に届けとばかり、グラウンドで躍動した。