ロッテ育成ドラフト1位の田中楓基(ふうき)投手(18=旭川実)は8日に上京し、ここまで3度の夜をさいたま市の球団寮で過ごした。

「昨日はアロマを買ってきて、たいて寝ました」

まだ寂しさはないというが、心身の疲れは自分でも気付かぬ中でたまっていくもの。「家族が5人で、騒がしい家の中ではあったんですけど、今は1人で静かなので、読書だったり、なんか、1人の時間をゆっくりして住んでいます」。好きなラジオは、ひとまずTOKYOFMを聴いている。

10日の自主トレ初日は、12分間走で一時トップを独走したが、最後は追いつかれた。「前がいなくて飛ばしすぎたなと少し反省点です。あそこで抜かされない粘れる力がないといけないな、と実感しました」。

この日は短距離のシャトルランを繰り返す「ヨーヨーテスト」で、上限に設定された1400メートルをドラフト5位八木、育成ドラフト2位速水とともにしっかり走りきった。期待の最速150キロ右腕は、まず持久力でアピールを続ける。

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「今も起きたい時間の10分前にアラームをかけて、ちょっとずつ体を慣らしながら起きています」。氷点下2ケタの旭川でも、そこまで寒くない浦和でも、朝の弱さへの対策は同じ。公私で少しずつ、自分のペースを見つけていく。【金子真仁】