新型コロナウイルスの陽性者が相次ぎ、1軍のチーム活動を休止しているソフトバンクは29日、藤本博史監督(58)がオンライン取材に対応した。

開口一番に「コロナは誰がかかっても仕方ない。今いるメンバーで試合をやるしかしょうがない」と受け止めた。この日は午前中に1軍の選手、コーチ、スタッフら全員がPCR検査。結果は今日の夕方以降に出る見込み。

チームでは28日までに陽性者数が計14人。和田、グラシアル、藤井、嘉弥真、甲斐、デスパイネなど主力選手の多数にコロナ感染が確認された。同日にプロ野球12球団は臨時実行委員会を開き、29日のソフトバンク-ロッテ戦(ペイペイドーム)の中止を決めていた。

7月1日からの西武3連戦(ベルーナドーム)は開催できるか不透明だが、中継ぎで森、笠谷、捕手で渡辺が昇格予定。さらに右の長距離砲としてリチャードや中谷、増田、2軍で好調を維持する育成選手の黒瀬を緊急で支配下登録するなどの措置を考えているという。「右(打者)がほぼ全滅している。黒瀬の場合は育成だから厳しいけど、この4人のうちの1人と考えています」と話した。

ソフトバンク1軍のコロナ禍の経緯は以下の通り。

◆6月25日 村上隆行1軍打撃コーチ(56)が陽性。本多雄一内野守備走塁コーチ(37)は、濃厚接触の疑いで自主隔離となった。

◆同26日 本拠地で日本ハムとの試合後に、和田毅投手(41)とジュリスベル・グラシアル内野手(36)、野村勇内野手(25)、本多コーチ、スタッフ1人の計5人に陽性の疑いが発覚。翌27日ロッテ戦(東京ドーム)の予告先発が、和田から大竹耕太郎投手(27)に変更されるなど、ドタバタの対応に追われた。杉山一樹投手(24)と正木智也外野手(22)は濃厚接触の疑いで自主隔離。

◆同27日 和田、グラシアル、野村勇、藤井皓哉投手(25)、嘉弥真新也投手(32)、本多コーチ、スタッフ2人の計8人が陽性。「鷹の祭典2022」は緊急で大幅なメンバー変更を強いられ、ロッテに1ー8で大敗した。

◆同28日 甲斐拓也捕手(29)、アルフレド・デスパイネ外野手(36)、村松有人外野守備走塁コーチ(49)、スタッフ2人の計5人が陽性。1軍はチーム活動を30日まで休止すると発表。プロ野球12球団の臨時実行委員会で、29日のソフトバンク-ロッテ戦(ペイペイドーム)の中止が決まった。この時点で1軍の陽性者数は計14人。