DeNA藤田一也内野手(40)が11月30日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の1800万円(金額は推定)でサインした。

10年ぶりに古巣のDeNAに復帰した今季は33試合に出場し、主に代打で打率2割5分。チャンスでは勝負強さを発揮したが、チーム、自身の成績には悔しさをにじませ、来季の目標にリーグ優勝を挙げた。

会見では、阪神とのCSファーストステージ第3戦で、1点を追いかける9回1死満塁で代打で併殺打に倒れた場面、試合後の裏側も明かし、来季に懸ける思いを語った。

 

◆主な一問一答は以下の通り。

 

-今季を振り返って

すごく疲れたという1年で、チームも、自分自身も悔しいシーズンでした。

 

-お立ち台にも上がったが、どう感じたか

打席に入る時、グラウンドでコールされた時のファンの声援というか、自分自身鳥肌が立つほどうれしかったし、心にも響いたし、そういうファンの前でプレーができるというのは本当に幸せに感じた。

 

-阪神とのCS第3戦の代打を振り返って

何とかチームのためにというふうに打席に立ちましたけど、結果的には最悪の形になったので、あの時は自分もいろいろ考えることはすごくあったんですけど、チームメートの言葉とか、いろいろな方の話とか連絡をいただいて、やっぱりグラウンドで悔しいことというのは、グラウンドで返すしかないと自分自身も思ったし、あの悔しさをしっかり来季、グラウンドで返すという気持ちです。

 

-経験豊富な藤田選手でも気持ちの切り替えは難しかったか

いやでも、今でもまだ引きずっています。でもその悔しさがあるから、体を動かそうとか、来季どうしようとか考えながらできているということは、まだまだ自分の中でレベルアップできる部分だと思うし、ああいうところでしっかり結果を残すというのがプロの世界なので、ああいうところでしっかり結果を残せるような選手になっていきたいと思います。

 

-「いろいろ考えた」というのは?

そこまでチームとして積み上げてきていたところで、ああいう形でゲームを終わらせてしまった、シーズン終わらせてしまったという責任も感じたし、このまま自分の中でもどうしたらいいのかなという悩みはあったんですけど、声を掛けてくれた選手がいっぱいいたし、僕が家に帰ってからも、(大田)タイシは連絡をくれて、「大丈夫ですか?」と言ってもらったのが、すごい励みになった。

 

-来季の個人の目標は

僕の目標は優勝しかないので。僕の目標というか、チームの目標が僕の目標でもあるので、本当に今年は悔しい思いをしたので、必ず来シーズンは優勝したいと思います。