日本ハム上沢直之投手(28)が来季は“PK”を決めて熱望するメジャー移籍をたぐり寄せる。7日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で自主トレを行い、投球フォームの動作解析を行うために渡米した。夢の実現へ結果を求める来季は“パーフェクトな決め球”を仕上げて球数少なく打者を抑える投球スタイルを追求する考え。最新テクノロジーの力も借りて今季は苦心したフォークを磨き直して“パーフェクトK”を奪う鉄板スタイルで打者を制圧。納得のいく成績を目指す。

   ◇   ◇   ◇

来季はパーフェクト(P)な三振(K)を決めることが夢の実現につながる道しるべとなる。上沢は8勝に終わった今季を踏まえて「今年は球数が多かった」と、反省点を挙げた。原因は「フォークの精度が悪かった」。三振を奪うウイニングショットの不調が打者に粘られた要因と分析。打者を打ち取る鉄板スタイルの構築は、今オフのテーマの1つだ。

上沢 やっぱり三振を取れる球を増やす。特にフォークの三振を増やしたい。それがあったら(打者は)早打ちになる。追い込まれたら、怖いから。

パーフェクトな(P)決め球(K)があれば、少ない球数で長いイニングを投げることもできる。今季は中4日も経験したが、新庄監督から来季は「中5日で普通に回したい、みたいな感じで言っていた」と、登板間隔についてのプランを聞いている。それだけに、球数少なく打者を打ち取る術が必要と感じている。

上沢 僕も中5日だったら、しっかり投げられるかなっていう感じはした。中5日で100球メド。僕も登板数が増えるし、そっちの方がいいかなと思う。イニングも、やっぱたくさん投げたいんで。

明確な課題を持ってオフを過ごす上沢はこの日、鎌ケ谷で自主トレを行った後に自らの投球動作に関するデータを計測するため、米シアトルのトレーニング施設「ドライブライン」へ向かった。現地で詳細な数値をはじき出し、今の自分に合う投球フォームの完成に向けた材料を洗い出す。フォークの精度向上なども含めて「聞きたいこと、気になったことは全部聞きたい」。今オフは勝負球をブラッシュアップし、来オフのポスティングシステム(P)による海外移籍(K)を決める。【木下大輔】

【関連記事】日本ハムニュース一覧