東北のゴジラが、ギータ流のフォームで飛躍を狙う。楽天安田悠馬捕手(22)が、オフ期間で打撃フォーム改造に取り組んだ。

昨季まで現役だった川島慶三2軍打撃コーチに頼み、ソフトバンク柳田との自主トレが実現。球界を代表するスラッガーの一挙手一投足を食い入るように見つめた。「フォームも細かいところも聞いたんですけど、ティー打撃をされる姿を見て、めっちゃかっこいいなと思って。マネしてみようかなと思った」と打ち明ける。

構えからスイングまで、すべてを似せた。大幅に変わったのはバットの軌道。アッパー気味になるクセがあったが、左肘を縦に使えるようになり、レベルスイングになった。無駄な力も抜け、バランスも良化。「ホームランも打てると思いますし、率も上がるんじゃないですか」と手応えを感じている。

体重も96キロから99キロに増量したが、ウエートトレーニングで締まった体に。2月1日からは1軍でのキャンプが始まる。着々と準備を整えてきた。新フォームを固めて、目指すはルーキーイヤーから2年連続での開幕スタメンマスク。昨季は新型コロナ陽性判定や、左人さし指の骨折などで、1軍出場は5試合にとどまった。「フルでシーズン出て、ホームランいっぱい打ちたいです」。捕手として20本塁打を目標に、教えをものにしていく。【湯本勝大】

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