広島遠藤淳志投手(23)が万全の準備を整え、アピールの春季キャンプに臨む。

キャンプは1軍スタートが決まり、宮崎・日南移動を翌日に控えた30日はマツダスタジアムに隣接する室内で練習。先輩の坂倉将吾捕手(24)と行った高知県での自主トレですでに捕手を座らせてブルペン投球も行い「初日からしっかりアピールしようかなと思っています」と、実り多い2月にする。

プロ6年目の今季は2桁勝利と規定投球回到達を目標に掲げ、自主トレで準備を重ねてきた。投げ込む予定で高知に行き「思う通りできましたし、感覚のいい状態で帰って来られたので。自分の感覚が“これかな”というものを見つけて、広島に帰って来られたので良かったな、と」と満足できる時間を過ごした。坂倉からもアドバイスをもらい「テークバックが上がって来ないで、投げにいっちゃっているよね…って言われたので。確かに、腕が遅れてくるから高めに抜けるよなっていうのも教えてもらったので。しなりとかも関係してくるんですけど、実際に遅れて突っ込んで投げているのは事実なので。良いようにもとられますけど、実際は悪い癖なのかなと自分では感じます」と貴重な気付きがあった。

昨年の秋季キャンプでは、新井監督から直接指導を受けた。遠藤自身の頑張り次第で、20年5勝、昨年4勝の実績を大きく伸ばせる可能性がふくらむ。「今までで一番楽しみな、というか、自分にも期待しているので。数字を出して、使ってもらっているという感謝の気持ちを持って恩返しできればいいな…と思っています」。自主トレ、キャンプを通じて直球の強度を高め、大瀬良、九里らに続く開幕ローテーション入りを狙う。

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