昨季限りで現役を引退したソフトバンク明石健志2軍打撃コーチが、奮闘中だ。明石コーチは03年ドラフトで、ダイエー(当時)から指名された。1年目の04年春が、チームのキャンプ宮崎移転元年だった。19年間、選手として鍛錬を続けてきた「虎の穴」で、今年は選手を導く立場になった。

B組で育成を含む若手に寄り添い、ともに汗を流す。「選手の時のキャンプは自分を高めていけばいい。ぼくは19年間それしかやってこなかった人間なので、そういう体になってしまってますよね。今は(B組の)野手16人、みんなに何かをつかんでほしいと思ってますけど、それが難しい」と頭を悩ませることも。

早朝からアーリーワークに付き合い、打撃投手も務め、居残り練習も最後まで見守る。「まだゴリゴリの選手みたいなもの。若い選手にも気を使ってしまいますし…」と苦笑いしながら、ともに成長の日々を送る。

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