あかん、アレしてしまう! 阪神佐藤輝明内野手(23)が3安打4打点の大暴れで、岡田彰布監督(65)体制初の対外試合を大勝発進に導いた。15日の練習試合楽天戦(金武)に「5番三塁」で出場。若き主砲がプロ初の3打席連続タイムリーで勢いづけ、14安打16得点の虎祭り。岡田監督も会心のえびす顔で、18年ぶりの「アレ(優勝)」を狙う新生タイガースが、最高の形でスタートを切った。
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ベンチの岡田監督に笑顔がはじけた。阪神指揮官として、15年ぶりの対外試合。5番を期待する佐藤輝の打棒が火を噴きまくった。
まずは初回に2点を先制し、なお1死二塁の場面。楽天右腕高田孝の135キロをたたき、右中間へ適時二塁打を決めた。2回は2死二、三塁から高田孝の内角変化球をうまく拾って技ありの中前2点タイムリー。まだ終わらない。3回2死満塁では右腕小峯の内角低めの変化球を引きつけ、右翼線へ適時二塁打。プロ初の3打席連続タイムリーで大勝の立役者になった。
佐藤輝 結果が出たのはよかったんですけど、いい当たりが少なかった。しっかりとらえられるようにやっていきたいです。
内容に不満げな表情を浮かべたが、今キャンプから取り組む新フォームが実を結びつつあるのは確かだ。グリップ位置を耳の少し下まで下げた新打法で、9日のシート打撃では西純からバックスクリーン弾。11、12日の紅白戦では計6打席で快音はなかったが、この日は4打数3安打4打点の固め打ち。ニュースタイルには「悪くはないかなと。継続してやっていきたい」と手応え十分だ。
佐藤輝は今季の浮沈のカギを握るキーマン。岡田監督も着実な進化に目を細めた。「構えも低くなって、『打たなあかん』というのは、練習の時よりも実戦になった方がそういう姿が見えるよな」。練習と気合の入った試合の打撃が違うと高評価。「大山、佐藤輝には前から言うてあんねん。やっぱり打点というかな、すごく2人で刺激になると思うからな」と、4、5番構想を抱く2人の得点量産に期待を寄せた。
守っても初回のウレーニャのゴロを軽快に処理。指揮官は「脱力か何か俺は知らんけど。そういう意味ではいい形になってるよな」と三塁守備にも及第点だ。
「ノーサインで好きなように打て」と指令し、主力を温存した“1・5軍”の楽天を相手に、14安打16得点。対外試合の初陣を大勝で飾った。指揮官は「楽天も1軍キャンプやろ? 2軍は別なんやろ? まあそらこんだけ打って点取ったわけやから。そんな悪いところはないわな」とにんまり。18年ぶりの「アレ」を狙う阪神が、最高の船出を決めた。【古財稜明】



