アレ期待してるで! 阪神岡田彰布監督(65)と親交のある4代目桂小文枝(72)が沖縄を訪れ、エールを送った。沖縄キャンプを訪れたのは星野監督時代の03年以来、実に20年ぶり。「優勝を狙えるチーム。1年1年が勝負やと言っていたから、言葉通りにトップとして英断をふるって欲しい」と力を込めた。

指揮官との出会いはプロ入り当時だった。ライバルとしてレギュラーを争った元阪神内野手、榊原良行氏から紹介を受けたことが始まり。その後は食事を重ねながら親交を深め、現在も共通の趣味であるゴルフを楽しむ仲だ。小文枝は縦じまのユニホームに袖を通している姿を見ながら「まだまだ練習試合ですけど、これからが楽しみですよね」と笑顔だ。

前日23日には背中に「4th 虎(こ)BUNSHI」と刺しゅうが刻まれた特注ユニホームで中日との練習試合(北谷)に登場。灼熱(しゃくねつ)の太陽にも負けず、試合をフル観戦した。試合後は2試合連続で適時打を放ったドラフト1位森下に注目。「いい振りをしているよね。体ががっちりしていて大卒とは思えないくらい。2、3年目の選手よりがっしりとしていてビックリした。ほんまに岡田監督はシーズンも使っていくと思う。右翼森下でいくんちゃうんかな」と起用法も考察した。

岡田阪神の甲子園カムバックは15年ぶり。頂点をつかむ期待は膨らむばかりだ。「勝ちにいく試合を見せてほしいよな」。旧知の仲の胴上げを心の底から願っている。【三宅ひとみ】

◆桂小文枝(かつら・こぶんし)本名・立入勉三。1951年(昭26)1月5日、大阪市生まれ。69年、5代目桂文枝に入門し、桂きん枝を名乗る。MBSテレビ「ヤングおー!おー!」の落語家ユニット「ザ・パンダ」一員として注目される。ABCテレビ「プロポーズ大作戦」では愛のキューピッドとして人気者に。飾り気のない人柄、ざっくばらんなトークで、幅広いファンから親しまれる。19年3月、4代目桂小文枝を襲名。上方落語協会では副会長、相談役を歴任。趣味はゴルフ、マージャン、海外旅行。身長165センチ。