阪神岡田彰布監督(65)が18日、3月31日開幕DeNA戦(京セラドーム大阪)の相手先発に決まった石田に対し、「誰でも別に一緒や」と宣戦布告した。チームは昨季、石田と4度対戦して0勝3敗、防御率1・11に封じられた。それでも指揮官は「オレは全然知らん。相性悪かったとか見たら選手使われへんやんか」とサラリ。負のデータにも余裕の表情だ。

昨季は左打者に偏った打線で対左腕先発10連敗も喫したが、今季はドラフト1位森下、新外国人ノイジーら右打者の新戦力が期待通りスタメンに定着しそうな情勢だ。岡田監督は「左にやられていたイメージがあるから、やっぱり補強は右になるよな」とニヤリ。打線の左右バランスをアップさせ、左投手攻略に自信をのぞかせる

「そら、データも見るよ。頭の中には入れるけど」。すでに他球団の新外国人など新戦力はチェック済みで、決してデータを軽視しているわけではない。一方で「感性を持たなあかん」とも強調する。データで打球方向の傾向が出ていても、その日の打者の調子、投手の球のキレなどで変化が生まれる。だからこそナインには「感性を持たんと野球もうまならへん」と力説する。

「オレは一切、去年のことなんか思てないよ。年変わったらまた違うもんやろ」。相性、傾向が出るのは「(そのシーズンの)後半やろ」。まずは開幕戦で石田を攻略し、左腕アレルギーを払拭(ふっしょく)する。【石橋隆雄】

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