ソフトバンクが新外国人としてオリオールズ3Aのダルウィンソン・ヘルナンデス投手(26)を獲得することが24日、分かった。エンゼルス大谷翔平投手(29)と過去4打席対戦して4三振に抑えた最速159キロのリリーフ左腕。リバン・モイネロ投手(27)が左肘手術を決断したことで緊急補強に動いた。チームはこの日の敵地ロッテ戦で2夜連続のサヨナラ負け。泥沼の12連敗を喫したが、救世主を迎え入れて巻き返しを図る。

   ◇   ◇   ◇

悪夢の幕切れだった。1-0の9回裏2死一塁。あと1死で連敗脱出だったが、守護神オスナが代打角中に逆転2ランを浴びた。2夜連続のサヨナラ負け。南海時代の69年以来、54年ぶりの12連敗。藤本博史監督(59)は表情ひとつ変えず、歓喜に沸くZOZOマリンスタジアムの観客席を見つめていた。

重くのしかかる大型連敗。それでも巻き返しを図るべく球団は緊急補強に動いた。米球界屈指の「ドクターK」獲得に成功したことが24日、判明した。オリオールズ3Aに所属する左腕ヘルナンデスだ。レッドソックス時代にメジャー通算91試合に登板。3勝4敗、防御率5・06だが、奪三振率は驚異の14・03を記録している。最速159キロの直球が武器の本格派だ。

その実力にエンゼルス大谷も手を焼いていた。ヘルナンデスと大谷は19年に2打席、21年に2打席と計4打席対戦しているが、結果は4打数無安打4三振。ヘルナンデスの圧勝だった。日本時間の24日、ア・リーグトップを独走する36号ソロ本塁打を放った大谷も苦戦した左腕が、福岡にやってくる。

ブルペン陣の整備は急務だった。「8回の男」だった左腕モイネロは左肘手術で今季中の戦列復帰は絶望的。セットアッパーを失っていたが、同じリリーフ左腕で奪三振能力にもたけているヘルナンデスを補強した形だ。今春のWBCでもベネズエラ代表としてメンバー入りし、1回1安打無失点2三振の成績で8強入りに貢献していた。

すでに契約合意に至った模様で、早ければ25日にも正式発表される。藤本監督は常々「いるメンバーで頑張ります」と話していたが、フロントも全面バックアップした形だ。シーズン中の外国人補強は、6月に再獲得したデスパイネに続き2人目。これで登録可能70人の枠を埋めた。

首位オリックスとは8ゲーム差まで開いた。4位楽天とも3・5差。絶望からはい上がるべく、鷹が救世主を迎え入れる。

◆ダルウィンソン・ヘルナンデス 1996年12月17日生まれ、ベネズエラ出身。13年にレッドソックスとマイナー契約を結び、翌14年にルーキーリーグでプロデビュー。2年間で30試合に登板し、7勝2敗、防御率1・64の成績を残した。19年4月23日のタイガース戦でメジャーデビューし、2回1/3を無失点。メジャー通算は主に中継ぎで91試合に登板し、3勝4敗、防御率5・06、奪三振率は驚14・03。23年に金銭トレードでオリオールズに移籍。今季は3Aで27試合に登板し、2勝1敗、防御率2・96。左投げ左打ち。188センチ、115キロ。